長野県飯田市へ、和太鼓とタップダンスの修行旅。

 静岡の次は長野!
 長野県の飯田市で活動されているタップダンスチーム、ダンシングナッツ&FunTapsの皆さまのリハに参加させていただきました。

ダンシングナッツ&FunTapsの稽古場

ダンシングナッツ&FunTapsの稽古場

 今回は高速バスでの一人旅。豪雨と事故渋滞に見舞われ、日本の高速道路事情の洗礼を浴びてまいりました。

高速道路に徒歩で侵入する優越感

高速道路に徒歩で侵入する優越感

 幸い、屋根のない屋外に出る時は小雨程度になっていることが多く、あえて傘をもっていかないギャンブルには見事勝利。いいから折り畳み傘くらい買え、という話であります。

 自家栽培、自家発電、自家調理というエコハウスで、飯田における和太鼓の師匠であるトシさんのライブ。ローディーとして連れていっていただきました。

トシさんがパーカッションで参加されているバンド、Arcadia

トシさんがパーカッションで参加されているバンド、Arcadia


 手打ちそば、手ごねハンバーグ、豆腐ステーキなど絶品料理を頂き、あまりの美味しさに思わず体の内側から健康になりました。
美への探究心!

美への探究心!

 お茶や夜のお菓子まで振舞っていただきました。うなぎパイも美味しかったです! すっかり満腹になりライブを満喫しました。ローディーっていうか、ただの客……?

東京都民が長野県で浜名湖名物を食べる。何がホームで何がアウェイなのか

東京都民が長野県で浜名湖名物を食べる。何がホームで何がアウェイなのか

 エコハウスは山の上に建てられたログハウスであり、飯田市の街並みが一望できる絶景ロケーションでした。しかもこの日はお祭りがあったらしく、花火大会も開催されていました。打ち上げ花火を上から見るって初めての経験でした。

 ライブ後はトシさんの道場で和太鼓の特訓。
 前日の三島で自分の力不足を思い知らされため、必死の思いで臨みました。太鼓は「叩く」んじゃなくて、「打つ」んですよ!

 仮眠をとった後、青少年勤労ホームに移動しタップダンスのレッスン。11/27(日)の伊那谷文芸祭に向けてのリハーサル。今回の旅の目的はこれなのです。

 途中で冷やし中華などをすすりつつ、9時から16時までしっかりお稽古&リハ。去年の11月以来、ダンシングナッツ&FunTapsの皆さまとの再会に感極まる思いでした。ご挨拶させていただけた皆さま、どうもありがとうございました! 東京と長野、物理的距離は遠くても、こうして縁が繋がることが何よりも嬉しいです。一年前に比べれば、多少は違和感なく演目に混ざれるようになったかな……。とはいえ、まだまだ浸透圧上げていかないと……技術と精神性は言うに及ばず……!
 お世話になったみなさま、本当にどうもありがとうございました! 今年の伊那谷文芸祭も頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします!

帰り際にチョコバナナパフェをご馳走になりました!

帰り際にチョコバナナパフェをご馳走になりました!

 帰りも高速バス。ほぼ満席のバス車内。
 ここにいるみんな、それぞれに楽しかったり疲れたりしてきたのだろうか。などとしんみり思っている内にすとんと眠りに落ちました。

 双葉サービスエリアで休憩があり、皆思い思いにトイレや買い物に飛び出しました。車内で微動だにせずスマホを弄り続ける人もいましたが、それもまた立派な時間の使い方の一つでしょう。
 せっちーにとって長距離移動の醍醐味といえば道中の車内飲食。起き抜けのとろんとした目を血走らせ、素敵なおやつとの出会いを求めて売店へ。
 まぁ、基本的に足元を見られており、すべからく値段が高い。プリングルス味わいコンソメが252円!? 高っけぇ! 「別にあんたに買ってもらわなくてもいいんですよ、おやつなしのバス移動に耐えられるんならねwww」とでも言いたげな光り輝くコンソメカラーから目を背け店内を物色。
 飴やガムには比較的人道的価格がつけられているけれど、その程度では心が満たされず、バス内で禁断症状に苦しむことは目に見えている。かといって、売れ残りの常温たこ焼きに600円を払う気にもなれない。迫る出発時間と尿意。

 この素晴らしい飯田訪問を締めくくる車内飲食だ。きっとご先祖樣許してくださるだろう。屈辱の252円を支払い、実家からお土産としてリクエストされていた野沢菜茶漬けや松前漬けなどを小脇に抱え、バスに飛び乗りました。

 とても内容が濃く、そして得るものの大きな飯田訪問でした。お世話になった皆さま、本当にどうもありがとうございました!

Rythem Junkies、中島八坂太鼓の合同練習 in 三島

 東名高速で静岡県の三島市へ。9/4(日)の和太鼓イベント『仰望和太鼓』に向けて、中島八坂太鼓の皆さまとの合同練習!
 数日前の東海一人旅とは違い、今回はRythem Junkiesのメンバーと一緒での遠征です。
 深刻な渋滞に見舞われることもなく、武道の達人が音もなく相手の間合いに入り込むかの如くスムーズに静岡入り。

 富士山がでかい! いや、でかいことは知ってたけど、ここまで巨大とは……東京から遠目に眺めるのとは全然迫力が違う。眼前に広がる面積の違い。これは紛れもなく霊峰であります。

 集合時間まで時間があったので、三島観光に連れていっていただきました。日本最長 富士を望む大吊橋 三島スカイウォーク

「人魚みたい」とのお言葉を拝受。肉には猛毒がありそうです。

「人魚みたい」とのお言葉を拝受。肉には猛毒がありそうです。

 飛行機とか観覧車とかがあまり得意ではありません。というのも、常にネガティブな出来事を想像してしまうからです。
 このボルトが、何かの拍子に一つでも緩んだとしたら……連鎖反応で他のボルトも……そしてワイヤーが! 不条理な考えだという自覚はあるのですが、ワイヤーの太さに比べてボルトが小さすぎねぇ!?

想像力フル稼働

想像力フル稼働

 観光地企画『Flower Drop』。ウッドチャームという、花の種が埋め込まれたヒノキ材。それを吊り橋から渓谷に投げれば願いがかなうかも……。自然に帰る木材であり、種が実れば来年には花が咲く。一枚200円。

花の種付き木札投げ『Flower Drop』

花の種付き木札投げ『Flower Drop』


花が芽吹くことを願って……!

花が芽吹くことを願って……!

 一枚ごとに異なるメッセージが刻印されており、それぞれに想いを込めながら自分の一枚を厳選。

風のように自由に……

風のように自由に……

 吊り橋の中間地点から、くのいちが悪代官の延髄に向けてくないを投げるが如き勢いでウッドチャームを空に放……ったら、吊り橋のワイヤーに命中して勢いなくひらひらと渓谷に舞い落ちていきました。
 それもまた気ままな在り方の一つか。

 絶景でした。絶景写真は皆さまにお任せするとして。

柱の太さに比べてワイヤー細すぎねぇ!?

柱の太さに比べてワイヤー細すぎねぇ!?

 冷やしきゅうり150円。これが絶品! 遮るものが何もない真夏の紫外線を浴びながら、軽く塩を振ってボリボリといただきました。

火照った身体をクールダウン

火照った身体をクールダウン

 そしていきなりのメディア掲載!?

三島新聞に掲載!?

三島新聞に掲載!?

 ではなく、ハガキサイズの記念撮影プリントサービス。ちゃんとしたフレームに入った大判の写真は一枚1,200円とのこと。そうですか。

 3つあるという展望台を全て巡り、余すところなくスカイウォークを満喫いたしました。ありがとうございました!

柱と台座の連結部、コンパクト過ぎねぇ!?

柱と台座の連結部、コンパクト過ぎねぇ!?

 そして……。

 うなぎ!

一日2,000食の売り上げを誇る名店

一日2,000食の売り上げを誇る名店


 桜家

 かつて、中島八坂太鼓の構成員だったという店員さんとすっかり意気投合。親切で温かい店員さんだったー。どうもありがとうございました!
 10代の頃にうな重を食べた時、そのあまりの脂っこさに極上の胃もたれを起こし、「こんなもの2度と食うものか!」と胃粘膜に慰霊碑を打ち立てた記憶があります。
 それなりに年齢を重ね、いい加減なモノを出す店と、ちゃんとした品物を出してくれる店があることを学んできました。桜家は間違いなくちゃんとした店であり、そろそろうなぎに対するトラウマを解消してもいいだろう、と舌と胃酸を奮い立たせました!

25年ぶりくらいのうなぎ食

25年ぶりくらいのうなぎ食

 自律神経を奮い立たせるまでもなく、ちゃんとしたうなぎでした。味が深いのにあっさりしていて、一気に完食。
 そして合同練習へ!

課題を持ち帰ってまいりました

課題を持ち帰ってまいりました

 太鼓を打ち抜くことができず、太鼓のポテンシャルを引き出すことが全然できなかった……。グルーヴ感もグズグズで、己の力不足を痛いほど思い知りました。落ち込んでいても仕方ないので稽古あるのみです。そもそも落ち込むなんていう反応がおこがましいのだ。落ち込むほど上昇してないのだから。
 出来なかった、という経験を得たことが最高の経験だったかも。課題を各個撃破だ!

東海一人旅 

 静岡県の三島市に向かっております。いざ三島夏祭り
 来月の和太鼓公演『仰望和太鼓』で共演させていただく中島八坂太鼓さんの舞台を拝見し、あわよくばご挨拶させていただけたら、なんて大人の思惑を胸に秘めての東海一人旅です。
 交通費節約のため、新幹線は使わず在来線のみ。それなりに長距離の遠足といっていい距離であり、こういう時くらい携帯端末画面から目を離し、流れていく車窓の風景を愛でるべきではないでしょうか。
 などとカッコいいことを思っていたのですが、何かと連絡事項が多く、秦野を過ぎた辺りでようやく山の稜線に視線を這わせる余裕が出てきました。
 せっちーも、ぼけーっとしてるようで、意外とせわしない現代人なのだなぁと自嘲の笑みをこぼしたら、同じ車両にいた女子高生グループから「きもっ」という声が聞こえてきました。それは否定しないけど、どうか盗撮はやめておくれよ……。
 忙しくても、雨雲でどんよりと曇っていく空模様に対する警戒は常に怠っていません。問題は、傘がないということだけです。