2016/3/27(日)
ピーチーズ 15周年記念 特別企画 タップ公演
『Making The Road ~タップの花道 Route5~』
この数ヶ月、心血を注いで臨んだ舞台。
残念な演奏しかできない人が「逃げ」として笑いに走るのではなく、プロフェッショナルな技術をもった方がガチで笑わせにくる舞台。
そんな場に挑む至福のチャンスを頂きました。ありがとうございます!
6分間の演目を作り上げるのに丸々2ヶ月、その他のことがほぼ何も出来なくなるくらいみっちり稽古。それでも満足のいく内容には程遠く……。
本職のタップダンサーの皆さまと比べて下手だからってヘコむようなおこがましい勘違いはしてないつもりですが、それだけ深い世界の舞台なのだと実感しました。今まで客席から腹筋が千切れるほど笑い転げてましたが、それだけの作品を仕上げるのに、どれだけの時間と計算と魂が込められていることか!
そう考えると、次回お客さんとしてみたときの感動が何十倍にも増幅しそうです。色んな舞台を見る目が変わりそうです。
作品を仕上げるということに関しては音楽も同じはずなのですが、ダンスや演劇に比べると、総じてミュージシャンは舞台の作り込みが甘いと感じることが多いです(感じ方には個人差があります)。もちろん善し悪しの話ではないです。そもそもミュージシャンは良い音楽を奏でることが目的なので、別にそこまで舞台を作りこむ必要はないのかも。
でもそういう要素も取り入れることが出来たらステキだと思うのです。せっちーはそういう世界を目指したいと思っています。簡単なことではないけれど、残り少ない命を燃やし尽くして挑む価値があると思います。
今回特に強く感じたのは、自分の商品を作ることの重要性です。オリジナル曲を作るとかそういうことではなく。「自分の商品」というよりは「自分という商品」でしょうか。
今の自分には自信を持って売り込むことの出来る商品が少な過ぎるのです。ゼロではないけれど。借り物も多いし。
■福島史華さん(Vo)&松本俊平さん(Pf)
http://s.maho.jp/homepage/159d56j821d5dff7/
ステキなジャズポップスの演奏とのコラボ。福島さんの官能的な歌声と、松本さんのジャズピアノの相性がバッチリ。そこに鳥取亀吉さんの和太鼓&タップと、せっちーのドラムを加えていただきました。音で会話できる悦び!
■ピエール宮本さん(タップ&ステッキ)&岸川恭子さん(Vo)
http://darumaya-voice.jimdo.com/
技術と技術の異種格闘技とでも申しましょうか! 完全アカペラで、打楽器と歌だけで、観せる聴かせる笑わせるの全てが網羅されてしまいました。まさに圧巻でした……! と、遠い……深くて遠過ぎる……。でも、でもあの背中を追い続けていかなければ!
■BEAT座CLUB(鈴木登さん&ゼノン瀬川)
http://calpissoda.minibird.jp/
鈴木登さんとの二人舞台で参加させていただきました。タップダンスの虎の穴、ピーチーズライブに出演するからにはヘタなものは見せられません。技術的には及ばないけれど、今の自分に出来る全てを出し尽くしました。笑ってもらいたいと思ったポイントで笑っていただけたことが嬉しかったです。そして新たなスキルに開眼しました。「狙わない」こと。これはとても重要なことなのです…!
■ピーチーズ & BEAT座CLUB feat.岸川恭子さん
和太鼓のナンバー『87』をピーチーズアレンジで叩きました。ここでは憧れの大先輩達と共演をさせてもらっちゃいました。ピーチーズさん、鳥取亀吉さん、岸川恭子さん、そして北風小僧の寒太郎さん。これを見ないなんてもったいない! 一生の思い出になりそうです。
■ソラマメさん
http://soramamedesu.net/
リハを拝見していたのですが、その時点で既に腹筋が崩壊してました。なんて面白い演目をなさるんだろう! ドラマ仕立ての音楽ライブ。ドラマパートは濃厚な演劇のバックボーンを感じさせる綿密な作りこみ、そして音楽パートはしっかり聴かせてくださいます。お芝居も音楽も、どちらもそれ一本で成立するクオリティでありながら、それを巧みに絡み合わせた舞台構成と見事な演出。これは見ないと損!
■ピーチーズさん
http://www.peaches-tap.com/
タップダンスにこんな世界観があったなんて! 初めて見たときに激しい衝撃を受け、そして一気に虜になりました。何度もライブに通い、その度に新しい発見と極上の笑いをいただいてました。もちろんタップはプロフェッショナル! 今年で結成15周年ということで、年間15本のライブをされるのです。今回はその5回目ということで、最後に5曲連続でタップをされていました。表情や全身の動きがどれほど重要なことなのかを思い知らされます! 少しでもタップに興味がある方はピーチーズライブに行くべきです!