2017/3/29(水)、吉祥寺スターパインズカフェにて、BEAT座CLUB単独公演『SAKURA』が開催されました。自分の人生の中でも特別な一日になりました。
数年前にBEAT座CLUBの公演を初めて見たのがスターパインズカフェでした。
一時期、狂ったようにファンクのライブを通いつめた時期がありました。当時大ファンだったバンドがワンマンオールナイトのイベントをやったのがスターパインズカフェ。
いつか自分もあの舞台に立ちたい……! スターパインズカフェにはそんな強い憧憬の念を抱いていました。
それが全てではなかったけれど、スターパインズカフェの舞台に立つことを明らかに目標の一つとして設定してました。そんなわけで個人的に思い入れのある会場であり、舞台裏で息を潜めている時も「おぉ、あのシーンの時、舞台の裏ではこんな光景が繰り広げられていたのだ」などと心躍らせたりしてました。
もちろん「わーい、夢が一つ叶った」なんて能天気に喜んでいられる状態じゃないことは分かってます。同じ土俵に立つことはできたかもしれないけど、勝負には全く関わることができていないから。
BEAT座CLUBの基本コンセプトは、タップダンサーが和太鼓をやる、ということ。極端にいえばタップが主、太鼓は従という関係であり、和太鼓の人がタップもやる団体、ではないのです。自分がタップダンサーとして、プロのタップダンサーと舞台上で肩を並べようってのは、そんな簡単なことじゃないです。現状、歯牙にもかかってません。もしもいつかタップで舞台に立ってる姿を見かけたら「よく頑張ったね」って褒めてやってください。
反省に見せかけた自己憐憫はこれくらいにして。
お客さんが撮ってくださった動画を見たけど、半年前に比べたらそこそこ進歩してるのがわかる。もちろん改善すべき点や反省は山のようにあるし、進歩の過程にあるがゆえに退化してるところもあるのだけれど、なんでもかんでもネガティブ思考に偏る必要もないのです。反省すべきは反省し、進歩は進歩としてちゃんと自分を褒めてあげよう!
今回のライブは桜がテーマ。イベント名は『sakura』だし、演目やMCにも各種の桜ネタが多数仕込まれていたし、セットリスト最後の曲名は『SAKURA』。最後まで会場にいてくださった方には、文字通り桜の洗礼を浴びていただきました。お客さまからもお褒めの声をいただいたのですが、実はここだけの話、客席よりも舞台上からの眺めが一番の特等席だったんですよー。桜吹雪に溢れる客席のみなさま、予想していた以上に、壮観で美しい景色でした!
今回は、素晴らしいミュージシャンの方とも共演させていただきました。ryo-ki projectより、
古賀崚暉さん
當山りえさん
MISAEさん
ryo-ki project
http://ryo-ki.com/#pagetop
共演させていただけたことが本当に光栄でした。新しい勉強もたくさんさせていただくことかできました。ありがとうございました!
わざわざ遠くから足をお運びくださったお客さま。
このライブをきっかけにSNSでお友達になってくださったお客さま。
会場でお会いすることはできなかったけどお気にかけてくださった皆さま。
ありがとうこざいました。こうしてつながりが深まったり、広がったりすることがとても嬉しいです。全ての皆さまと個別に打ち上げの宴を催したいくらいの気持ちで一杯です!
アンケートにお答えくださった方、どうもありがとうございました。一字一句、大切に拝読いたしました。お褒めの言葉や、改善のご提案などなど、一つ一つ胸に刻み込みました。次回に活かしてまいりますので、またどうぞよろしくお願いいたします!
全曲レビューは長すぎるので、抜粋で。
・ハッピ☆ハッピー
静岡県三島市からの特別ゲスト、ひろしさん。色々とたいへんお世話になり、交流もさせていただいている中島八坂太鼓保存会のエース! 時間の関係でリハに参加できない状況の中、さすが一発で決めてくださいました。
・urge
今回は『BEAT座ガールズ+せっちー』で1コーナーいただきました。古賀崚暉さん作曲のurgeに合わせ、タップ女子3名と、太鼓のアンサンブル。BEAT座CLUBのライブで1曲任された喜びと、偉大な先輩たちの力に頼ることができない責任感。自分たちなりに消化し、自分たちらしく舞台に還元できたのではないかと思います。そして先輩たちの偉大さを改めて実感!
・三宅
和太鼓の超スタンダード曲で、日本の伝統芸能の一つ。フレーズは単純ながら、そこに込められた世界観の深さ。そして表現するにあたり、精神と肉体を極限まで追い込む必要があります。小手先の技術は全く役に立ちません……!
・SAKURA
担ぎ桶太鼓の曲。他の太鼓と演奏スタイルが異なり、和太鼓の中ではかなりドラムに近い。となればこっちのもの、とばかり若干の余裕をもって打ち込むことができました。いや、若干です、若干。すごーく若干。典型的な「ドラマーが和太鼓を打ってる感じ」だったかと思いますが、どうでしょうか。
全体を通して、まだまだドラムの呪縛から逃れられていないと感じました。というか、逃れることは多分無理なので、ならば逆にフル活用するしかない。そんな気持ちで臨みました。
会場に足をお運びくださったお客さま、たくさんの関係者の皆さま。いつかまた、至福の時間を皆さまと共有させていただける日を楽しみにしております。皆さまのおかげで、とても思い出深いライブをすることができました。どうもありがとうございました!
いつかふいに鞄の底から桜の花びらが発掘された時、この日の記憶が再生されますように! みんな、心から愛してます~!!