2026年4月9日 / 最終更新日時 : 2026年4月9日 せっちー 日常随筆 積読が減ると不安になる。古本屋と読書好きの心理を考える 古本屋で大量に本を買う日は、少しだけ冬眠に似ている 読書が好きだ。年に数回、古本屋へ行って、本を大量に買い込む。買い物かごの中に文庫や新書やよく分からない作家の本や、なぜ買ったのか会計の時点ですでに説明できない本が積み上 […]
2026年4月2日 / 最終更新日時 : 2026年4月2日 せっちー 日常随筆 朝の小さな存在が語る、飲み忘れと記憶の話 きょうも、たぶん呼ばれる 朝はだいたい似ている。明るくなって、しばらくすると気配が近づいてくる。私も仲間たちも、まったく同じ顔をして並んでいるので、相手がどれを選んでも大差ないのだが、それでもそのたび、今日は自分の番だろ […]
2026年3月24日 / 最終更新日時 : 2026年3月30日 せっちー 日常随筆 散歩中の犬と目が合うと、なぜか心が通じた気がする 犬が好きなのは、昔いっしょに暮らしていたからだ 犬が好きだ。これはもう、わりと静かな事実である。熱弁するほどでもなく、しかし撤回の余地もなく、犬が好きだ。 かつて犬を飼っていたことがあるからだと思う。犬と暮らしていた時期 […]
2026年3月3日 / 最終更新日時 : 2026年3月31日 せっちー 日常随筆 泣きそうなおじさんはなぜ気になるのか。他人の表情に物語を読む私たち 泣きそうなおじさんは、町に突然あらわれる 道ですれ違ったおじさんが、今にも泣きそうな顔をしていた。 正確に言うと、泣いていたわけではない。目に涙がたまっていたのかも不明だし、鼻をすすっていた記憶もない。ただ、こちらの脳内 […]
2025年11月18日 / 最終更新日時 : 2025年11月19日 せっちー 日常随筆 【ガリレオ】訓練された犬として映画『容疑者Xの献身』を見たら、雪山で遭難してFODにトドメを刺された話 私は訓練された犬である 東野圭吾というブリーダーに育てられ、フジテレビという調教師によって、「実におもしろい」と聞こえたら尻尾を振り、数式が窓ガラスに書き殴られたら「ロックだねえ」と涎(よだれ)を垂らすように仕込まれた、 […]
2025年9月8日 / 最終更新日時 : 2026年3月24日 せっちー 随筆 効率を捨てた夜の取説 ──「Uターンは敗北である」 道には、習慣という名のレールが敷かれています。 ライブハウスからの帰り道、自宅に向けて車を走らせていた時のことです。変わり映えのしない、走り慣れた道。そこでふと、いつもと違うルートで帰ってみようという衝動に駆られました。 […]
2025年6月10日 / 最終更新日時 : 2025年6月10日 せっちー 随筆音楽 ソロ活動という選択。バンドを組まない音楽家の本音と葛藤 楽器に囲まれた部屋で思うこと 部屋を見渡す。和太鼓、ドラム、タップシューズ、ギター、ベース。スティックケースには太鼓やドラム用のものも無造作に突っ込まれている。まるで方向性の定まらない小さな楽器店みたいだ。 人から「色々 […]
2025年5月9日 / 最終更新日時 : 2025年5月10日 せっちー 日常随筆 「どこからでも切れる」の罠に見る人生哲学。日常の失敗から学ぶ自由の難しさ 「どこからでも切ることができます」この一文、何度目だろう。いや、もう数えきれない。何回信じたら学ぶんだ、自分。毎回だまされてる。まるで初恋かってくらい純粋に信じて、毎回うまくいかない。 繰り返される袋への期待と裏切り な […]
2025年5月2日 / 最終更新日時 : 2025年5月2日 せっちー 日常随筆 ゼロカロリー飲料に潜む真実。ゼロの神がささやく甘い誘惑 カロリーゼロの神は冷蔵庫に住んでいる 「カロリーゼロ」と堂々と書かれた炭酸ジュースをコンビニで手に取るたび、わたしはうっすら胸の内で呟いている。 「それ本当にゼロなの?」 ゼロのはずが甘く重い、その理由とは だって、ゼロ […]
2025年4月27日 / 最終更新日時 : 2025年4月23日 せっちー 日常随筆 駐車場で起きた静かな譲り合いの儀式 駐車場でふと感じた誰かの気配 用事を終えて車に戻ると、すぐ後ろから誰かが歩いてきていた。持っているキーの向きと、なんとなくの歩幅。あ、たぶんこの人、隣の車の人だ。と気づくのに、時間はかからなかった。 その時、わたしはまっ […]
2025年4月23日 / 最終更新日時 : 2025年4月18日 せっちー 日常随筆 水素水との邂逅、あるいは懐疑の始まり わたしは、疑り深いタイプである。占いを信じないし、パワースポットにも興味がない。こう見えても意外と科学万歳な人間だ。水素水? 鼻で笑う。ふふん。ふん、ふん。 水素水との初めての出会いはジムのサーバーだった ところが、スポ […]
2025年4月19日 / 最終更新日時 : 2025年4月18日 せっちー 日常随筆 リサイクルボックスはごみ箱じゃない?自販機の隣に立つ無口な見張りの話 自販機のとなりの、あの無口なやつ 飲み物を買って、その場で飲み干す。乾いた喉を潤すその一連の動きの終着点に、必ず彼がいる。 透明な胴体に青いフタ。まじめな顔で、口数少なくそこに立っている。自販機のとなりに、まるで付き人の […]
2025年4月15日 / 最終更新日時 : 2025年4月15日 せっちー タップダンス日常随筆 本番で靴紐がほどけるのは妖怪のせい?「靴紐ほどけ丸」出現記録 開演直前、足元で起きた異変 「よし、いける」そうつぶやきながら深呼吸し、タップシューズの先を軽くトントンと鳴らして、最後の確認……のはずだった。 ふと足元を見ると、靴紐が、ほどけていた。 えっ、さっききっちり結んだばかり […]
2025年4月12日 / 最終更新日時 : 2025年4月13日 せっちー 日常随筆音楽 車上荒らし!?スタジオ帰りに起きた小さな事件 スタジオリハの日。 スムーズなスタートと、順調なリハーサル この日は朝からわりといい感じで、コンガもカホンも気持ちよく車に収まった。よし、今日はスムーズにいけそうだ。 そんな自己評価を胸に、わたしは駐車場に車を停めて、台 […]
2025年4月3日 / 最終更新日時 : 2025年4月4日 せっちー 日常随筆 バターを塗るように免許証を愛した話(そして穴を開けられた) パンにバターを塗るときの哲学 焼きたてのトーストに、バターを塗るとき。わたしは、真ん中から塗るタイプではない。端から行く。角を大事にしたい。 全体に行き渡るように、ちまちまと広げていく。「いまバター、角の3mm分しか塗れ […]