池川寿一さんのフラメンコのワークショップに参加してまいりました。
会場は赤坂の『寺子屋』というライブハウス。おぉ、赤坂! おしゃれな都会のオーラに飲まれぬよう、日高屋の枝豆とポテトサラダで雑草魂を奮い立たせ、全く必要のない臨戦態勢を整えるなど。
すごく大雑把に要約すると、フラメンコとは「歌とギターと踊りの三位一体」。感覚的には、ジャムセッションに近いものを感じました。コンパスという様式に収まってさえいれば、あとは何をしてもよし。とはいえ、自由に動くためには、基礎の体系的理解、経験的蓄積が必要なのは他の分野と同じ。
個人的に特筆すべきことは、今回のワークショップにダンサー枠で参加したということ。
募集パートは、歌、踊り、ギターの三枠。今までの自分なら確実にギター一択だったはずであり、感覚としては初めてのおつかいに行く子どもの精神状態に近かったかもしれない……。ドラマチックな演出や感動の涙はなくても、確実に自分の領域が広がったことを感じました。
池川さんはとても楽しい素敵な方でした。プレイの素晴らしさは当然として、強烈な『陽』のオーラを放っていらっしゃる方でした。やはりギターは顔芸なのか……!
そして、そんな池川さんの元に集まるミュージシャンやダンサーも明るく楽しい方たちばかりで、温かい包容力に満ちていました。その雰囲気こそフラメンコなのかもしれない…!
座学、お手本、そして実技体験。
キメをキメとして、歌やギターとばっちりキメることができた時の快感! 人生初、踊ることが楽しいと感じた瞬間でした。ダンスについては、今は絶望のどん底から這い上がるためにのたうち回っている状態なので、踊ることの楽しさを追求していきたいと思いました。ほんとに僅かだけど、その一端に触れることができたような気がします。
フラメンコセッションだけではなく、休憩時間にはトークセッションもあるわけで、自己紹介の一環としてタップダンサーを名乗らざるを得ないジレンマに身悶えたり。こんなダンサーもどきのことも受け入れてくださりありがとうございました……うるうる。
たとえ「自称」とはいえ、ダンサーという肩書を背負うのがおこがましいことは、たぶん世界中の誰よりも一番強く自覚してます。
でもでも、ダンサー枠でアウェーの地へ飛び込むことができるようになった。鼻で笑われるほど小さな一歩だけど、せっちーにとっては大きな一歩なのです。
迷路で上等。進んでることには変わりない。
池川さん、参加者の皆さま、どうもありがとうございました~!!
【ご感想】興味があるなら、やってみないともったいないです!
http://flamenco-guide.net/?post_type=post&p=1797
池川寿一さん facebook
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