かわさきタップフェスティバル2015
2015/9/19(土)、9/20(日)に、ラゾーナ川崎プラザソルにて開催された、かわさきタップフェスティバル ユニットパフォーマンス部門に出演しました。
全11組のタップダンスユニットの演目を拝見し、感じたことを文章にまとめてみました。今回は色々なスタイルのタップダンスを間近で見て感じることができて、とても刺激的でした。
地味~に足元でコツコツ音を鳴らすだけじゃなくて、こんなにバリエーションに富んだ世界なんですよ~、という啓蒙ができていたら嬉しいです!
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『こなべ組』さま
これぞタップダンスの王道、という演目でした。タップダンスのことを知らない人が真っ先に思い浮かべるものに近いのではないかと感じました。
タップダンスのことをもっとしっかり理解できていれば、もっともっと感じられることがあったのだと思うのですが、残念ながら完全に自分の理解力不足で、「うわぁ、すげー!」と口をぽかんと開けていることしかできませんでした。きっとスゴい技をやってたりするのだと思うのですが、皆さん、平然とプレイされていました。
自分の理解度の低さ……く、悔しい!
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『Rythem Driver』さま
長澤仙明さんが率いるエンターテイメントユニット。
なんて素晴らしい世界観! 舞台に立つだけで客席の視線を集めてしまう……「華がある」というのはこういうことをいうのだ!と感じました。演目タイトルは「Allure(アリュール)」。色気、魅惑といった意味とのことで、その言葉通り上品に洗練された色気がたーーーっぷり。タップダンスの中にストーリーがありました。タップダンスでこういう演目は他になかなかないのではないかと思いました。これぞまさに表現。表現!!!
http://noriakitap.blog97.fc2.com/?pc
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『しゅわップring』さま
『手話』と『タップ』の融合『手話タップ』というスタイルで活動されてます。今回はパン作りの工程をタップダンスと手話を融合させたステージングで表現。
照明合わせのリハーサルで拝見した時から「なんて楽しいステージングなんだろう」と思っていました。そのあとで聞いたのですが、メンバーのキヨミさんは実際に耳が聞こえないそうなのです。えぇっ! だってちゃんと曲に合わせてタップダンスを踊ってらっしゃったじゃないですか……!
『手話』と『タップ』の融合、理念だけではなく、実際のステージングとして体現されてらっしゃることに感動しました!
http://ameblo.jp/syuwappuring-0106/
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『Upsy-Daisy』さま
かわさきタップフェスティバルを企画・運営・演出されている藤川誠さん。藤川さんが主催されているタップダンススクール、M’S TAP FACTORYの20歳以下のメンバーで構成された若手ユニット。今回は、昨年のかわさきタップフェスティバルのコンテストグランプリ受賞者、大野唯帆里さんを加えた強力布陣!
出演以外にも、会場の設営から事務作業、その他の諸雑務などもこなされていて、舞台の外でもたいへんお世話になりました。ありがとうございました!
メンバーのタケトさんは、ぼくが所属する和太鼓ユニット~Rhythm Junkies~ 打魂のメンバーでもあるのです!
http://www.mstapfactory.pw
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『ToTTori家』
ぼくたちのユニットです。
好みは分かれるかもしれませんが、今回のテーマ「面白いことをたくさんしたい!」はしっかり出すことかできたと思います。
自分に課せられた務めを(自分が理解できている範囲内で)ある程度果たすことができたという自信はあるのですが、共演者を活かすステージングという意味では全然ダメでした……。「自利利他」「自灯明・法灯明」の意識を常に意識したいと思ってるのですが、今回は共演者の皆さまに助けられてばかりでした。
「偉そうなこと書きやがって、オマエはただドラム叩いてただけじゃねぇか!」と言われると、エサを没収された子犬のように瞳を潤ませることしかできないのですが。
ToTTori家の皆さま、ぼくみたいな者を仲間に入れてくださってホントに大感謝です。みんな、心から愛してる~!!!
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『NaoTaku』さま
スタジオGAMBAで結成されたユニセックスなルックスのデュオ。正統派な、美しく洗練されたタップの演目でした。
NaoさんとはBEAT座CLUBでご一緒させていただいているのですが、タップダンスだけではなく、和太鼓も、篠笛も、さらにはステッキやポールを使ったアクロバティックなパフォーマンスまでこなしてしまう万能で偉大なエンターテイナーなのです!
そんなNaoさんの相方としてタップの演目をこなしてしまうTakuTさん。聞いてびっくりしたのですが、な、なんと15歳! その若さでその技術力……ふえぇ、すごすぎます…!
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『冨田かおるタップダンスカンパニー』さま
今回のタップダンスフェスティバルの中で一番、ダンスの要素が強調されたユニットのように感じました。タップダンスというと足元が注目されがちですが、上半身の動きの美しさに目を奪われました。メンバーが全員女性ということもあり、とても麗しい演目でした。動きのメリハリがしなやかで鋭くて、蝶のように舞い、ムチのように叩く、といったイメージを抱いてしまいました。
http://www.tomitatap.com/
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『森田Sisters』
双子の中学2年生デュオ。川崎を中心に活発に活動されているそうです。
曲は、天空の城ラピュタより、空から降ってきた少女。これをコテコテのラテン風にアレンジしたノリノリの演目でした。振付は、なべ組とこなべ組を主宰されている渡辺かずみさん。
中学生の双子女子がタップをやってるというだけで耳目を集める要素はあるのですが、そういう属性的なものに頼る必要は全くなく、純粋にタップダンスの演目として完成されていました。渡辺かずみさんの振付を踊りこなせるというだけで本当に素晴らしいことなのではないかと思うのです。
あと普通に、か~わ~い~い~!
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『ピーチーズ』さま
タップ業界でひときわ異彩を放つピーチーズ。ぼくの中ではすっかりおなじみの、『タップ』と『笑い』を追求する超絶楽しいユニットなのです!
かわさきタップフェスティバルでは毎回、映像とのコラボをされているそうなのですが今回も極上でした。舞台袖で見ながら腹筋が千切れるほど、声を殺して笑い転げてました。あれはズルいです!
でもそれもこれも、根本的に映像抜きのタップダンスとして成立しているからこそ、追加の笑いが上乗せされるのです。途中、1分くらい舞台上に誰もいなくなる演出ができるというのはそういうことなのだと思います!
ピーチーズライブ、また見に行きたいです~!
http://www.peaches-tap.com
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『TAP-lovers』さま
早稲田大学公認のタップダンスサークル。男子メンバーは会場の設営にもご参加されてました。お世話になりました。ありがとうございました!
なんといっても群舞の迫力! 今回出演ユニットの中で一番の大所帯。力がみなぎり、エネルギーに満ち溢れている若者たちの荒々しい波動に細胞が活性化されるような気持でした!
「最近の若い連中は……」とか言う人は、まずはこういう若者たちの素晴らしい姿を見ていただきたいと思わずにいられません。
http://tap-lovers.com/
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『なべ組』さま
今回のかわさきタップフェスティバルのゲスト枠でご出演されていました。代表は渡辺かずみさん。
もう圧巻でした。個人的には、最初の16小節くらいで完全に心を奪われました。タップってここまで洗練させることができるのか、というくらい正確で的確なタイム感覚。いや、これはもうグルーヴです。イメージ的には、アフリカンな原始のリズムに近いものを感じてしまいました。そこから先はもう何も考えられませんでした。タップって曲に合わせて踊ることが多いと思うのですが、もう曲なんていらない!と感じるほどにタップが素晴らしかったです。タップのことを全然分かってないぼくのような者が、タップでこんなに感動するなんて信じられませんでした。アートの枠すら超えて、宇宙を感じました!
http://onakataptap.jimdo.com/
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タップはまだまだ未熟で、本来あるべき認識からズレた内容を書いてしまっているかもしれません。本意でない表現等がございましたらまことに申し訳ございません!
こんなに素晴らしい出演者の皆さまと肩を並べることができるような者ではないのですが、それでも皆さま温かく受け入れてくださってとても嬉しかったです。本当にどうもありがとうございました!!
自分の活動にもっとタップとかダンスとかの要素を取り入れていきたい、という想いを更に強くしました。
かわさきタップフェスティバルのプロデューサー、藤川誠さん
事務作業を統括されていた鍋田裕城さん
M’S TAP FACTORY関係者の皆さま
ToTTori家を率いてこの舞台に導いてくださった鳥取亀吉さんこと、杉谷タダシさん
共演してくださったメンバーの皆さま
ユニットパフォーマンス2日間をご一緒させていただいた出演者の皆さま
会場に足をお運びくださったお客さま
皆さまのおかげでまた一つ、人生の大きな思い出を作ることが出来ました。本当にどうもありがとうございました!!!