タイコラボ練馬発表会を見に行ってきました。
生徒の皆さんが演奏の主体ということで、色んな段階にいらっしゃる、色んな方の演奏を視聴することができました。見ていて「上手!」と感じる人と「そうでもないなー」と感じる人がいて、それをリアルタイムに見比べることが自分にとって目からウロコの素晴らしい勉強になりました。
今のぼくは「そうでもないなー」の方に属しているはずなので、「上手!」との差が一体どこから生まれているのか、自分なりに分析してみました。なんとおこがましい。 一般論ではなく、ぼくが求めるスタイルのポイントとしてのまとめです。
・力を無駄にしない
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上手い人は、使ったエネルギーが全て音として出力されてる気がする。10のエネルギーで50くらいの音が出てる感じ。逆に、30くらいのエネルギーを使ってるのに5の音しか出てないような人も……。筋肉、骨格、重力、呼吸、全身のあらゆる要素が音に変換されているのではないか。素早く振り上げ、素早く振り下ろす。ゆるりと振り上げて、素早く振り下ろす。全ての動き、空間、時間、精神に無駄がない。
・左右を揃える
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両腕のバランスが均等だと美しいフォームに見える。具体的には、振り上げる左右の手とバチの高さと角度を揃える。そのためには、腕だけじゃなくて背中や下半身の力も上手く使う必要があるはず。美しいフォームに移行する時の緩急も大切!
・自信をもつ
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自信のなさは音に出る。顔に出る。動きに出る。全て客席に伝わる。間違えるなら自信満々に間違えよう。もちろん間違えないのが一番よい。
・笑顔で叩く
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「間違えないようにしなくちゃ!」
ガチガチに強張った表情で叩くよりも、笑顔で叩いてる方が躍動感が感じられる気がするし、音に魂が入る気がした。いや、常にヘラヘラしてろ、という意味ではなく。
精神に余裕がないとリラックスできないし、リラックスできてないと太鼓のポテンシャルを引き出してあげることができないのではないか。
・太鼓と戦わない
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太鼓に叩かされてちゃだめなんだ。能動的に叩かないと。だからって、無理に大音量出そうとして太鼓と喧嘩はしない。太鼓がどう叩かれたがっているかを理解してあげれば、過不足ない最適な音を出してくれる。リバウンドと友達になる。打面に遠慮しない。バチに支配されない。楽器は相棒であり、身体の一部だ。
・掛け声
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いいタイミングで入る「ハッ!」とか「ィヤアァッ!」っていう掛け声がカッコいい。音の流れが生まれるし、流れにうまくハマった瞬間、そこにストーリーが生み出される気がする。
・体幹をしっかり
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身体に一本芯を通す感じ。腰が決まってないと、くねくねした叩き方になってしまう(まさに今の自分だ!)。腕だけで叩くのではない。腕、肩、腰、足の力を複合的に使い、そして地球の力を借りる。
・正確なタイムで叩く
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タイムが正確だとそれだけでもカッコいい。一発の説得力!
複雑なフレーズや、速いフレーズは追求するべき技術ではあるのだけれど、講師演奏は最初の一音だけで完全に客席を飲み込んでた……はふ、素晴らしい説得力!
写真は講師演奏の一コマです。うわあぁぁぁ、カッコいい~!!
ゲストの『蒔穫堵~Ma-Ka-Do~』の皆さまも素晴らしかった。これぞリズムパフォーマンス!