2023年2月15日 / 最終更新日時 : 2025年1月23日 せっちー 日常随筆 鶯谷感。透明感の対極にある情緒の結晶 「透明感」というものを定義するのは難しい。でも、その情緒を共有することは案外できる。ならば、わたしが感じたこの「鶯谷感」も、きっと共有できるはずだ。そう信じて書き始める。 JR鶯谷駅の南口に降り立った瞬間、思わず声が出た […]
2022年12月31日 / 最終更新日時 : 2025年1月23日 せっちー 日常随筆 ビビり運転と都心侵略。神保町から始まる壮大な旅 運転免許を取得して3か月。相変わらず「ふんわりアクセルにも程がある」と言われそうなビビり運転で、後続車の皆さんに「がんばれ!でも早くして!」という矛盾した感情を抱かせている自覚はある。そんなわたしが、ついに都心部へ車で出 […]
2022年12月3日 / 最終更新日時 : 2025年1月23日 せっちー 日常随筆 ピニャコラーダの響きとわたしの小さな革命 最近、どうにも「ピニャコラーダ」という単語の響きが頭から離れない。「ピニャ」も「ニャコ」も、妙に面白い。なんだこのテンポの良さは。まるで異国の妖精が、ポンポンと肩を叩いてくるようなリズム感。「ピニャ!」と言われたら、「コ […]
2022年7月11日 / 最終更新日時 : 2025年1月23日 せっちー 日常随筆 免許取得と心の支え。助手席募集のお知らせ 普通自動車の運転免許を取得しました!この歳で、という枕詞がつきそうですが、何かを始めるのに遅すぎるなんてことはないのです。年齢なんてただの数字。カレンダーの落書きにすぎません。「人生は挑戦だ!」なんて声高に叫びたくなるく […]
2022年3月9日 / 最終更新日時 : 2025年1月23日 せっちー 日常随筆 カバンの底から発掘された龍角散。高級ビスケットに対する罪悪感 カバンの中を漁っていたら、ひょっこり出てきた個別包装のビスケット。「ああ、これ…!」と思い出がよぎる。あの時、友人が「これ食べてみて」と言いながら渡してくれたやつだ。せっかくわたしのために選んで買ってくれたのに、その存在 […]
2021年12月31日 / 最終更新日時 : 2025年1月21日 せっちー 日常随筆 赤ちゃんスマイルとヘン顔の美学。悔いなき生涯の一瞬 電車の中、お母さんに抱かれた赤ちゃんと目が合った。赤ちゃんの目はキラキラと輝き、まるで「あなたは何者ですか?」と問うているようだった。その無垢な問いに答えられる言葉を持ち合わせていなかった私は、とっさに全力の笑顔を送った […]
2021年12月4日 / 最終更新日時 : 2025年1月30日 せっちー 日常随筆 電車内のダンディズム。足を組むフランス皇帝、その不屈のリズム 電車で向かいの席に座るダンディーなおじさま。革靴はピカピカ、スーツは隙がなく、ガシッと腕を組んだ上半身からは「予の辞書に不可能という言葉はない」とでも言いたげな堂々たる威風が漂っている。もし彼が電車ではなく戦場にいたら、 […]
2021年3月24日 / 最終更新日時 : 2025年1月29日 せっちー タップダンス日常随筆 新宿、トゲ、そして感情迷子。何もかもが錯綜する街 新宿。久しぶりにタップのレッスンに復帰したキッズ。その姿に心が温まる。そうだよ、いいじゃないか、一度挫折しても戻ってくればいいんだ。まるで人生の縮図を見ているようで、心に甘美な刺激が突き刺さった。わたしは静かに拍手を送っ […]
2020年12月28日 / 最終更新日時 : 2025年1月27日 せっちー 日常随筆 ハンバーグ衝動と喪失感。己の欲望を迷子にして 「ハンバーグが食べたい!」この衝動は突然やってくる。理屈も予兆もない。ただ純粋な欲求が、胃袋の奥から喉元まで駆け上がってくるのだ。その声に抗う術はなく、わたしは一目散にハンバーグ・ステーキ専門店へと駆け込んだ。 お店に入 […]
2020年11月12日 / 最終更新日時 : 2025年1月21日 せっちー 日常随筆 妖怪 “電車の切符隠し” とその一味。科学的事実としての彼らの存在 それは電車を降りた瞬間に始まる。改札に向かいながらポケットに手を突っ込むと、切符がない。「あれ?さっき確かにここに入れたはずなのに…」と、思い出の断片を必死にかき集めるが、切符の行方は闇の中だ。 これ、妖怪の仕業以外に説 […]