女装と和太鼓。その響きの奥に潜むもの
女装で和太鼓を打ったら、新たな地平が見えた
初めて女装で和太鼓を打ったとき、これは新たな地平だと思った。いや、別に真面目な意味じゃない。むしろ「あ、足首冷たいな」とか、「このプリーツ、動きづらっ!」とか、そっちの方がメインの感想だった。
和太鼓×女装=想定外のハーモニー?
しかし太鼓の音が鳴り響くたび、わたしは気づき始めた。このひらひらのスカートが、太鼓の振動に合わせて踊るたびに、何かこう、人間の奥深い部分、魂のビブラートみたいなものに触れているのではないかと。
「和太鼓は男らしい」「女装は女性らしい」という誰かが勝手に作った属性が、バチを握る私の手の中で音を立てて崩れていくのを感じた。
こうして、和太鼓の伝統と革新が交わる新たな形が生まれるのかもしれない。いや、別に何かを生み出そうとしてやってるわけではないけど、わたしが勝手に舗装されてない獣道を歩く分にはお天道様も許して下さるだろう。でも考えてみれば、太鼓って昔からみんなのもので、性別なんて関係なかったんだよな。
周囲の反応:女装? 和太鼓? なんでその組み合わせ?
案の定、いろんな反応があった。
「え、なんで女装?」
「いや、なんで和太鼓?」
「その組み合わせ、どういう意味?」
意味なんてない。いや、あるかもしれないけど、正直に言えば、「どんな意味をつけてもいいんじゃない?」と思っている。「楽しそうだからやってみた」以上の理由はないし、それ以上の理由を求められると急にお腹が痛くなる。
【実践者の心得】女装×和太鼓をやる際の注意点
- 髪飾りがずれるのが最大の敵。
- 和太鼓のバチ捌きとスカートのひらめきを両立させるのは意外と難しい。
- ただし、楽しいのでおすすめ。
和太鼓と女装は意外と相性がいい
太鼓を打ちながら風にひらめくスカートと、一緒に揺れる観客の心を感じると、どこか遠い昔から続いている「自分じゃない自分」が、今ここに存在しているような気がした。
「和太鼓 女装」という組み合わせが、みなさんの心にどういう影響を与えているかは未知数だ。でも、個人的には思いのほかしっくりきている。
これが和太鼓パフォーマンスの新たな形の一つになったら、それはそれで面白いよね、とも思う。筋骨隆々のテストステロンマンが装備しているふんどしの代わりに、スカートと髪飾りを身につけてるだけと考えてみるのはどうだろう。
注意点
やっぱり、髪飾りがずれるのが最大の敵。

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