初めての長野への車旅。ちんたらの極意とSA探検

わたしにとって、これは人生初の大冒険!
これまでの長野行きと言えば、誰かの運転する車に乗せてもらったり、高速バスといった「他力本願」な移動ばかりだった。だが今回は違う。自分の運転する自分の車で長野県に向かうのだ。免許取得からまだ日の浅いビビり運転手としては、「冒険」とも言える壮大な計画だった。

旅が始まると、早速「一人旅の自由さ」が際立った。
予定もペースもすべて自分次第。「次のSAで休憩しようかな…いや、やっぱりもう一つ先まで頑張ろうかな」なんて気まぐれが許されるこの快適さ。立ち寄る必要など全くないのにSAに入ろうとするわたしを、誰も止めることはできないのだ。これはもう、人生の贅沢そのものだと思った。

そしてSAに到着すると、わたしの探検スイッチがオンになる。
まずはSAの外観からチェック。ほほぅ、レストランは東側にしかないのか、など意味もなく見分。その後、地域限定のお土産コーナーをくまなく回り、なぜか試食もないのに「これ美味しそう」と確信して購入する。この場合、実際に美味しいかどうかは全く関係ない。その瞬間の浮かれた遠足気分に突き動かされた衝動買い。それも自由だ。美味しくなくても自由は自由だ。
そして最後にトイレ。最新設備のハイテクトイレに思わず感動し、「わたし、今どこまで来たんだろう」と意味もなくグーグルマップを開いたりする。

SAというのはただの休憩所じゃない。これは心のミニチュアテーマパークだ。隅から隅まで歩き回り、「もうそろそろ出発しよう」と車に戻ろうとして、「あれ、車どこに停めたんだっけ?」と軽い記憶喪失状態になる。だが、それもまた楽しい。

協調性に乏しい自分を再確認したのも一人旅の成果だった。
誰かと一緒なら「もう行こうよ」と急かされそうなSA探検も、一人だとちんたらちんたら好きなだけ動ける。これは協調性がないという欠点ではなく、「自分のペースを大事にする」という美徳だと、この旅で強く実感した。

初めての車での長野行きは、ただの移動ではなく、「自由」という名のまさに冒険だった。一人旅の気楽さと、SAの奥深さを存分に味わいながら、「またやりたいな」と思える楽しい時間になった。

ちんたら運転で、好きなだけ寄り道して、自分だけの小さな旅を作る――それが今回わたしが学んだ一人旅の極意だ。そして次の旅先でもまた、SAでの新しい無意味な発見が待っていることだろう。協調性の乏しさを改める気はあまりなさそうだ。

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