ビビり運転と都心侵略。神保町から始まる壮大な旅
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運転免許を取得して3か月。
相変わらず「ふんわりアクセルにも程がある」と言われそうなビビり運転で、後続車の皆さんに「がんばれ!でも早くして!」という矛盾した感情を抱かせている自覚はある。そんなわたしが、ついに都心部へ車で出撃することにした。目的地は神保町。
まず新宿に進入する瞬間、わたしの心は荒波のごとく揺れ動いた。普段なら電車の中で眺めるだけだった景色を、逆方向から車で駆け抜けるというこの感覚。おぉ、なんという運転感! 運転初心者のくせに新宿?と自分にツッコミを入れつつも、気づけば車は靖国通りを前進していた。
渋谷では、あの謎のパズルのような交差点をなんとか突破。もはや信号の色が赤でも青でもなく、ただ運転者の胆力を試す色に見える。九段下では、道幅狭くね?と呟きながらも、靖国神社の木々に癒される。いや、癒される余裕があったかは疑問だけど、とにかく通り抜けた。そして、ついに神保町に到着。
到着した瞬間、わたしは思った。これ、人生の新しいステージに突入した感あるぞ。
電車に頼らず、自分の手で都心を攻略したという事実は、わたしを「なんでもできる人間」に錯覚させる効果があった。このまま天竺にだって行ける気がする。
車で都心を駆け抜けるという行為は、スリリングで、混乱して、でも最後には「これ、意外といけるかも?」と思える不思議な感覚だった。神保町に着いた瞬間、そのすべてが「まあ、よくやったよ」という自己満足に変わった。
究極にビビりまくりながらも、次はもっと遠くに行ってみたいとさえ思った。だが、その前に後続車の怒りを沈める呪文を覚える必要があるかもしれない。そうすれば、わたしの運転も少しはスムーズになるだろう。わたしのカーライフの充実は皆さんの忍耐力にかかっているといっても過言ではないのだ。