不器用な私の乗馬体験記
世の中には、「3次元の動き」が得意な人がいます。上下左右、そして高さや奥行きを自由自在に操る人たち。そんな人を見るたびにわたしは思うんです。「なんでそんなにスムーズに動けるの?」と。
わたしのような不器用な人間にとって、3次元は試練そのもの。上下左右だけならなんとか対応できます。でもそこに高さが加わり、さらに奥行きまで絡んできたらもうアウト。あちこちにぶつかるのは日常茶飯事だし、回転なんて入ろうものなら、もうどっちが前でどっちが後ろかわからなくなります。最近では、自分が何者なのかさえ怪しく思えるほどです。
そんなわたしが今回、乗馬体験をしてきました。自分でも「いや、やめとけよ」と思ったんですが、なんかこう、「大人になったら一度は乗馬」という謎のイメージに惹かれまして。もちろん不安はありました。だって、あの馬という生き物。背が高いし、動きは完全に3次元。それどころか、彼らには回転を含む複雑な動きまで内蔵されてるのです。
さて当日。馬でけぇ! 馬にまたがると想像以上の高所感。普段見ている地面が遠いんですよ。すでに汗がじわりと出始める。インストラクターの方が「リラックスしてください」と声かけしてくれるんですが、どうリラックスしろというのでしょうか。そして何より、この生き物感! よく考えたら生き物に乗る機会なんてないでしょう。そして生き物から降りる機会もないでしょう。生き物から降りるのって、これ想像以上に3次元なんですよ。
そんなわけで、私の不器用さを余すところなく収めた乗馬体験の動画をぜひご覧ください。きっと、あなたの中の「3次元への恐れ」を少しだけ和らげることができるはず。もしかしたら、「こんなに不器用な人がいるんだ」と安心してもらえるかもしれませんね。