桜が散って、街の景色が少し落ち着いてきた頃。新しい生活のリズムにも、なんとなく慣れてきた頃。

そんな時期に、ふと「自分も何か始めてみようかな」と思う方が、毎年いらっしゃいます。

新年度の慌ただしさが一段落した今、習い事を探し始める方は意外と多いのです。そして、その選択肢の中に和太鼓を入れてくださる方が、年を追うごとに増えてきています。

「和太鼓?」と意外に思われるかもしれません。けれど、春という季節と和太鼓の相性は、思っているよりずっと良いのです。今日はその理由を、いくつかお話ししたいと思います。

春の身体は、新しい動きを欲している

冬のあいだ、私たちの身体は知らず知らずに縮こまっています。寒さで肩がすくみ、厚着で動きが制限され、外に出る機会も減って、気づけば全身がこわばっている。

そんな身体を、暖かくなった季節に大きく動かしたい。これは、人間の自然な欲求だと思います。

実際、春になると「身体を動かす習い事を始めたい」とお問い合わせをくださる方が増えます。ヨガやピラティスを検討される方が多いのですが、和太鼓もまた、冬の縮こまりを解放するのにとても向いている運動です。

腕を大きく振り、脚で地面を踏みしめ、お腹から声を出す。冬のあいだ眠っていた身体の感覚が、一打ごとに目覚めていきます。レッスンが終わる頃には、汗をかいて、不思議とすっきりした顔になって帰っていかれる方が多いのです。

「環境が変わった今」だからこそ動きやすい

春は、生活環境が変わる季節です。

お子さんが進級して手が離れた。職場の体制が変わって、少し時間に余裕が出た。あるいは、退職して第二の人生が始まった。それぞれの形で、生活のリズムが変わる時期です。

新しい習慣は、生活のリズムが変わった直後にこそ、組み込みやすいと言われています。これまでの生活パターンが固まっていると、新しい予定を入れる隙間を見つけるのは案外難しいものです。けれど、すでに何かが変わった今なら、「金曜日の夜は和太鼓」という新しい予定が、自然と居場所を見つけてくれます。

「いつか始めたい」と思いながら数年経ってしまった方も、いらっしゃるかもしれません。その「いつか」は、案外こういう時期に訪れるものです。

夏祭りという、ほんの小さな目標

春に和太鼓を始めるもう一つの良さは、夏が近いことです。

これは別に、「夏祭りで叩けるようになりましょう」という大きな目標を立てる話ではありません。そんなに気負う必要はないのです。

ただ、4月、5月から始めて、7月、8月になる頃には、街のあちこちで夏祭りの音が聞こえてきます。その時、太鼓の音を聞きながら、「あ、このリズム、習った気がする」と感じる瞬間がきっとあります。子供の頃に聞き流していた祭囃子が、急に立体的に聞こえてくる。これは、和太鼓を始めた人だけが味わえる、ささやかな喜びです。

数ヶ月後の自分に、こんな小さな楽しみが待っている。それくらいの軽い目標感が、春から始めるにはちょうど良いのかもしれません。

「新しいこと」へのハードルが、最も低い季節

新しいことを始めるとき、私たちはどうしても少し勇気を必要とします。

ただ、春という季節は、その勇気のハードルが一年で最も低くなる時期だと感じています。

街のあちこちに「新しく始める人」がいるからです。新入生も、新社会人も、新しい部署で働き始める人も、みんな「初めて」の真っ只中にいる。その空気の中では、自分も新しいことを始めることが、特別ではなく当たり前のことに思えてきます。

「もう若くないし」「今さら始めても」という普段なら頭をよぎる言葉が、春の空気の中では少し力を失います。「みんな新しいことを始めているんだから、自分も」と思える、貴重な季節です。

始めるのに、特別な準備は要りません

和太鼓教室せっちーの体験レッスンでは、動きやすい服装とタオル、飲み物さえあれば大丈夫です。バチは無料でお貸ししますので、ご自身で何かを買い揃えていただく必要はありません。

教室は東村山駅西口から徒歩3分。スタジオには無料の駐車場もあります。レッスンは毎週金曜日の夜、19時から。お仕事帰りにも立ち寄っていただける時間帯です。

体験レッスンでは、最初の10分でピラティス、40分で太鼓、最後の10分でストレッチという流れで、60分を過ごしていただきます。バチを握ったことがなくても、リズム感に自信がなくても、何の問題もありません。

春の空気が背中を押してくれているうちに、一歩を踏み出してみませんか。お待ちしています。