毎年5月の第2日曜日が近づくと、「今年は何を贈ろうか」と頭を悩ませる方も多いと思います。
カーネーション、スイーツ、お花、ハンカチ、エプロン——定番の選択肢は数々ありますが、毎年同じものを選んでいる気がしてきた、という感覚を持っている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
母の日のギフトについて、少し違う角度から考えてみたい。今日はそんな話です。
物を贈ることに、少し疲れている人へ
母の日のプレゼントに「物」を選ぶのが、年々難しくなっている——そう感じる方は、案外多いようです。
長年贈り続けていると、好みのものはすでに持っている。新しく選んでも「ありがとう、嬉しいよ」と言ってくれるけれど、本当に欲しいものなのかどうか、自分でもよく分からなくなってくる。
物そのものが悪いわけではありません。ただ、母の世代の方々は、自分でほしいものはたいてい自分で買えるようになっていることが多い。だからこそ、ギフトとしての「物」は、年々その役割を果たしにくくなっているのです。
そろそろ、別の発想を試してみてもいいのかもしれません。
「時間」と「習慣」をプレゼントするという発想
物の代わりに何を贈れるか、と考えたとき、ひとつの選択肢が「時間」です。
たとえば、お母さんが普段の生活ではなかなか持てない時間。自分のためだけに使える時間。何かに夢中になれる時間。ふと自分の身体に意識を向けられる時間。
そして、もうひとつ視野に入るのが「習慣」です。
母の日の一日だけ特別な体験をするのではなく、それをきっかけに何かが日常に加わるとしたら、そのプレゼントは一年中続いていくことになります。お花は一週間で枯れてしまいますが、新しい習慣は、生活の中に根を張っていきます。
「健康に続けられる時間」を、贈り物にする——これは、ありそうでなかった発想だと思うのです。
今年の母の日、こんな時間を贈ってみませんか
実は、当教室でも今年、この発想に沿った小さなイベントを予定しています。
「母の日に、健康を贈る。やさしいピラティス体験」——5月10日(日)の午後、東村山・久米川にあるハウススタジオで、ゆっくり身体を整える1時間を過ごす会です。

激しい動きは一切ありません。マットの上で、深い呼吸とともに、肩や背中、股関節まわりをほぐしていく。レッスンの最初と最後で身体の動きをチェックして、「同じ動きが、さっきよりずっと楽になっている」という変化をその場で感じていただく構成にしています。
お一人での参加はもちろん、お母さんと娘さん、お母さんと息子さん、ご夫婦やご家族でのペア参加も歓迎しています。「健康」と「一緒に過ごす時間」を、同時に贈れる——母の日というタイミングだからこそ、そういう体験会にできたらと思っています。
定員は4名とごく少人数で、少しずつお申し込みもいただいています。詳しい内容や申込方法については、別記事で詳しくご紹介していますので、気になる方はそちらもご覧いただければ嬉しいです。
自分自身に贈ることも、立派なお祝い
ここからは、贈る側ではなく贈られる側の話を、少しだけ。
もしあなたが、ご自身がお母さんの立場で、この記事を読んでくださっているなら——母の日に自分から自分にプレゼントを贈る、というのも、私はとても素敵な発想だと思っています。
「お母さんを長年やってきた自分への、お疲れさま」として、何か新しいことを始めてみる。お祝いを誰かから受け取るだけでなく、自分自身にも贈る。これは、決して我儘なことではなく、自分を労る、立派なお祝いの形だと思うのです。
先ほどご紹介したピラティス体験会も、ご自分のために予約してくださって、まったく構いません。むしろ、そういう参加の仕方こそ、私たちが歓迎したい姿のひとつです。
一日のイベントとしての母の日は、すぐに終わってしまいます。けれど、そこから始まった習慣は、来年の母の日まで、そしてその先の何年もまで、ずっとあなたと一緒に続いてくれます。
物よりも、ずっと長く残るプレゼント。そういう発想を、母の日というタイミングが教えてくれているような気もします。
何を贈るか、ではなく、何を一緒に始めるか。
母の日の発想を少しずらすだけで、贈り物は形を変えます。お母さんが、あるいはあなた自身が、心地よく続けられる何かに出会えますように。
そんな5月の第2日曜日になったら、それはきっと、長く記憶に残る母の日です。