旅行嫌いのせっちーが旅行好きになった理由

 2016年9月、静岡県三島市にて開催され、大盛況のうちに幕を下ろした『仰望和太鼓in三島』。2017年11月に再臨します!
 (今回も、チラシ、ポスター、チケット等々、デザイン関係を担当させていただきました。どうもありがとうございます!)

仰望和太鼓in三島2 告知画像

仰望和太鼓in三島2 告知画像

 実は昔から旅行が嫌いでした。
 布団や枕などの就寝環境が変わると身も心も休まらないし、人混みは苦手だし、観光欲はGoogleEarthで十分満たされているし……。そのようなポリシーのもと、海外旅行OLを嘲りつつも羨むせっちーがいました。

 が、全面撤回。旅行は楽しい!

 おかげさまで、僥倖の限りの極めてありがたいことに、他県での公演や、それに伴う打ち合わせ、リハーサルなどで、色んなところに連れて行っていただいてます。それは旅行とは言わないのかもしれないけれど。
 でもでも、知らない街、知らない人、知らない朝。全てが新鮮で刺激的。
 とはいえ、有名観光地にはあまり心惹かれません。旅行が好きになったとはいえ、人混みが苦手なのは変わらないからです。いや、行けば行ったで全然楽しいのですが! 特に苺狩りは至福の体験でした。有名な三嶋大社への参拝もできたし、韮山反射炉は歴史的に貴重な体験ができました。……すいません、観光地も心の底から堪能しております!

顔を出さずにはいられない浮かれっぷりたるや!

顔を出さずにはいられない浮かれっぷりたるや!

 では観光以外には、どんな喜びを見出しているというのか。

 ホテルや旅館にチェックインした後、特に明確な目的を持たず、近場にある個人経営の飲食店や文房具店などを巡るのです。個人的には、目的を持たず、が大事です。観光のような華やかさはないけれど、その土地の生活感や文化とでもいうようなものを感じることに喜びを感じます。迷子になるもまた善し。
 金物屋さんで、全然用途の分からない、何らかの焼きマシーンに興味をくすぐられたりするのも味であります。

観光地の確認にも余念なし

観光地の確認にも余念なし


 環境の変化による睡眠不足については、こうした旅には概ね和太鼓かタップがセットなので、そんなことを気にする必要がないくらい肉体を酷使することで解決しました。

 というわけで、去年の仰望和太鼓in三島でもお世話になった、中島八坂太鼓さんの練習に加えていただきました。

中島八坂太鼓流フォームを研究

中島八坂太鼓流フォームを研究

 肉体派な練習メニューもあり、使い慣れていない筋肉に響く響く響く!

 上腕二頭筋
 肩幅
 ファッション
 選択肢

 といった単語が頭を駆け巡ったりもしますが気にしない。

 中島八坂太鼓の皆さまのフォームと、せっちーのフォームは全然違います。まるで、違う楽器を演奏しているかのようです。
 まず腰が低い。すごく低い。足のスタンスが広い。とても広い。バチ先の動きが鋭い。
 言い換えると、せっちーは、腰が高く、足のスタンスが中途半端で、バチ先の動きがぬるりとしているわけであり、非常にカッコ悪い。そして和太鼓の音も全然引き出すことができていない。和太鼓の表面しか鳴っていません。質のよい和太鼓は、その質に見合った打ち方をしないとちゃんと鳴ってくれないのです。

 「ふん、オマエごときに我を打ちこなせるものか」(CV:永井一郎)

 くだらない脳内再生で心を癒しつつ、和太鼓の打ち方を少しずつ改良しております。
 ようやくドラム打ちの呪縛から解放され始めた気がします。ドラムと和太鼓。共通点もたくさんあるけど、ドラム言語では理解しきれないことがたくさんあります。そういうところをダンス言語に置き換えると難なく理解できたりすることもあるので、分野ごとの多角的な体系的理解は重要だと感じます。
 静岡県三島市に新しい友達もできました。せっちーは本当に幸せ者です。ありがとうございます!

 旅行の醍醐味といえば、美食と宿泊。
 三島といえば、三島野菜が有名なんですよ! 海産物も農作物もなんでも美味しいのが三島!

 ホテルや旅館に宿泊するわけですが、お風呂が温泉だったり、大浴場だったりすると、あまりの非日常感に気分が高揚します。手足を全開に伸ばして、アゴまでお湯に浸かって快哉の呻き声を上げる瞬間は、まさに旅の醍醐味を感じます。
 ワンルームタイプのビジネスホテルだと気持ちが下がるのか、というとそんなことはありません。基本的にどんなホテルの部屋でも、自宅アパートの100倍は快適だからです。常に掃除は行き届いているし、洗濯機も乾燥機も自動販売機も完備。ベッドからBGMを流せる機能を知った時には、マジで驚愕しました。王侯貴族の贅沢でしょう、これ。

アメニティ。なんと豪華な!

アメニティ。なんと豪華な!

 和太鼓とタップのおかげですっかり旅行好きになってしまいました。
 何物にも変えがたい、様々な経験をたくさんさせていただいて心より感謝しております。本当にどうもありがとうございます! 和太鼓やタップの稽古を重ね、よりよい演奏、表現ができるようになることでご恩返しさせていただけるよう頑張って参りたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします!
 仰望和太鼓in三島パート2に向けて稽古も順調に進んでおります。乞うご期待!

 はふー、旅行に行きたーい。

フラメンコのワークショップ行ってきました!

 池川寿一さんフラメンコのワークショップに参加してまいりました。
 会場は赤坂の『寺子屋』というライブハウス。おぉ、赤坂! おしゃれな都会のオーラに飲まれぬよう、日高屋の枝豆とポテトサラダで雑草魂を奮い立たせ、全く必要のない臨戦態勢を整えるなど。

 すごく大雑把に要約すると、フラメンコとは「歌とギターと踊りの三位一体」。感覚的には、ジャムセッションに近いものを感じました。コンパスという様式に収まってさえいれば、あとは何をしてもよし。とはいえ、自由に動くためには、基礎の体系的理解、経験的蓄積が必要なのは他の分野と同じ。

 個人的に特筆すべきことは、今回のワークショップにダンサー枠で参加したということ。
 募集パートは、歌、踊り、ギターの三枠。今までの自分なら確実にギター一択だったはずであり、感覚としては初めてのおつかいに行く子どもの精神状態に近かったかもしれない……。ドラマチックな演出や感動の涙はなくても、確実に自分の領域が広がったことを感じました。

 池川さんはとても楽しい素敵な方でした。プレイの素晴らしさは当然として、強烈な『陽』のオーラを放っていらっしゃる方でした。やはりギターは顔芸なのか……!
 そして、そんな池川さんの元に集まるミュージシャンやダンサーも明るく楽しい方たちばかりで、温かい包容力に満ちていました。その雰囲気こそフラメンコなのかもしれない…!

 座学、お手本、そして実技体験。
 キメをキメとして、歌やギターとばっちりキメることができた時の快感! 人生初、踊ることが楽しいと感じた瞬間でした。ダンスについては、今は絶望のどん底から這い上がるためにのたうち回っている状態なので、踊ることの楽しさを追求していきたいと思いました。ほんとに僅かだけど、その一端に触れることができたような気がします。

フラメンコ体験セミナー

フラメンコ体験セミナー

 フラメンコセッションだけではなく、休憩時間にはトークセッションもあるわけで、自己紹介の一環としてタップダンサーを名乗らざるを得ないジレンマに身悶えたり。こんなダンサーもどきのことも受け入れてくださりありがとうございました……うるうる。
 たとえ「自称」とはいえ、ダンサーという肩書を背負うのがおこがましいことは、たぶん世界中の誰よりも一番強く自覚してます。
 でもでも、ダンサー枠でアウェーの地へ飛び込むことができるようになった。鼻で笑われるほど小さな一歩だけど、せっちーにとっては大きな一歩なのです。
 迷路で上等。進んでることには変わりない。

 池川さん、参加者の皆さま、どうもありがとうございました~!!

【ご感想】興味があるなら、やってみないともったいないです!
http://flamenco-guide.net/?post_type=post&p=1797

池川寿一さん facebook
https://www.facebook.com/ikegawa

自分用メモ_16音符の1.5拍フレーズまとめ

 最近、色んな場面で1.5拍フレーズにつまづくことが多かった。これはいい機会と思い、改めてまとめてみた。
 楽譜で理解しようとすると余計に難しくなるよ、と色んな人に言われるけど、どうしてもぼくは音符にした方が理解しやすいのだ。

16分音符の1.5拍フレーズ

16分音符の1.5拍フレーズ

 音符じゃなくて耳で覚えよ、というのはごもっともだし否定はしないのだけれど、こればっかりは認知の成立過程の違いとしか言えない。だって、耳で覚えようとしてもできなかったから譜面に起こすという行動様式を身につけたのだから。
 もちろん、ぼくにだって耳で覚えた方が分かりやすいフレーズはある。いい例が思い浮かばないけど。でも、瞬間的に「叩けるけど書けない」フレーズがあることは間違いない。④はそれに近いかも。

 楽譜にするしない、ではよくモメるなぁ。あぁいやだ。楽譜にしなくても理解できる人には、こういうぼくの行動が理解できないんだろうなー。
 単に得手不得手に偏りがあるというだけのことなんだけど、この手の発達障害は理解されないことが多くてとても辛い。

 『うちの子流~発達障害と生きる』さまにとてもいい記事がありましたのでリンク貼らせていただきました。
【右と左がわからない?左右盲と発達障害の感覚の話】
http://nanaio.hatenablog.com/entry/2015/04/13/234907

頭でわかることと、感覚でわかることは別物なのです。
おそらく左右がわかる人は体の感覚として左右の概念を身につけており、
あまりに当然過ぎて逆にわからないことが理解しにくいのだと思います。

頭でわかっていても出来ないものは出来ないのです。
ただ、工夫によってなんとか取り繕ってきただけなのです。

 この手のことは「ヤル気がないから出来ないんだろ」的な言葉でくくられることも多くとても辛い。とてもとても辛い。

 もどかしくて見てられない、という印象を与えているかと思いますが、どうか長い目で見守っていただけたら幸いです。いつか必ず追いつきますから!

せっちーのドラムワークショップin所沢【初心者入門編】

ドラムって楽しいよ!

ドラムって楽しいよ!


 前回、たいへんご好評をいただきましたドラムワークショップですが、このたび再度開催させていただく運びとなりました。どうもありがとうございます!
 「両手足を別々に動かすなんて無理!」と言われがちなドラムですが、全然そんなことはありません。法則さえ分かってしまえば、誰にでもすぐにできるようになるんです!
 ご参加いただく方のレベルに合わせて、ほどよい身体の運動と、それなりの脳の運動をお楽しみいただけたらと思っております。
 未経験者大歓迎! もしよろしければぜひお気軽にご参加いただけましたら幸いです。

——————————

【所沢】ドラムワークショップ【初心者入門編】

日程:2015/10/12(祝月)
時間:14:00~16:00
場所:所沢 サウンドスクエア
埼玉県所沢市くすのき台 1-10-7
http://homepage3.nifty.com/soundsquare/
料金:一人2,000円

——————————

【所沢】ドラムワークショップ【初心者入門編】

日程:2015/10/12(祝月)
時間:19:00~21:00
場所:所沢 サウンドスクエア
埼玉県所沢市くすのき台 1-10-7
http://homepage3.nifty.com/soundsquare/
料金:一人2,000円

——————————

■内容
————
・スティックの持ち方
(標準的な持ち方と、そうじゃない持ち方。あなたはどちらのタイプ?)

・メトロノームは友達
(機械的な使い方だけではもったいない。メトロノームとセッションしよう)

・四肢分離の法則
(「両手足を別々に動かすなんて無理!」そんなことはありません。法則を知れば誰にでもできます)

・ドラムセットの愛し方
(ただ強く叩けばいいわけではありません。ドラムの表情を引き出してみましょう)

・8ビートを叩いてみよう
(いよいよ実践編。ギターに合わせて曲を一緒に演奏してみましょう!)
————

 スティックを握ったことがない、全くの初心者の方でも8ビートが叩けるようになり、ギターとのセッションができるようになります。
 ドラムにご興味ある方、ぜひぜひお気軽にご連絡ください。一緒にドラムの世界を楽しみましょう~!
 よろしくお願いいたします!

「(演劇の)舞台は総合芸術」。自分の音楽はどうだろう

 今日は、かわさきタップフェスティバルの照明合わせでした。

かわさきタップフェスティバル照明合わせ

かわさきタップフェスティバル照明合わせ


 稽古場やスタジオできっちり仕上げたつもりでも、本番に近い環境でやらないと気付かないないことがたくさん!
 これで本番前のリハもあるのだから、なんて出演者に手厚いイベントなのだろうと感服いたしました。

 ところで先日、「(演劇の)舞台は総合芸術」という話を聞きました。

 最近、バンドのライブ以外への関わりが多くなりました。特にダンスや演劇の舞台に接する機会が多く、「舞台は総合芸術」という言葉の意味を日々肌で感じています。
 舞台の主となる演奏、演技、演舞の他にも、照明、音響、衣装、台本、演出、お客さんとの間など、『総合』の要素を挙げればキリがないでしょう。

 アマチュアバンドがやってるライブとは、そのへんのスタンスに大きな違いがあると感じました。(感じ方には個人差があります)
 バンドマンも、一回のライブを総合芸術としてこだわったら、もっと素晴らしいライブができるのではないか。今日はそんな手応えを持ち帰ってきました。
 プロがこだわるのは当然として、アマチュアでもこだわってる人はとっくにこだわってるんだろうなー。

 たとえば、街のライブハウスの照明オペレーターさんも本当はこだわりたいのかも。でもぼく側にそういう意識がなかったから、なんとなくの感じでやってくれてただけなのかもしれないですね。分からないですけど。
 特に歌ものなんかは歌詞があるのだし、曲ごとに展開があるのだから、演奏者の精神世界を具現化するのは容易なはず。今までこういう視点を持ってなかったのが悔やまれる……! 

 もちろん、「音楽家ならそれを音で表現しろよ!」という考えもありますが、ぼくは今、それだけじゃもったいない、という考えにとりつかれているのです。

 よーし、今度はライブ空間の演出に挑戦するぞ!

あなたはどちら? 右脳と左脳

 左脳は「分析・理論的」、右脳は「直感・芸術的」なんていわれます。
 音楽って右脳的な分野のこととして語られることが多いような気がするのですが、数学とか物理学で説明できることが多いと感じてます。

 そんなこと言ったら、世の中のたいていのことは数学と物理で説明できるだろ、というツッコミは聞き流しつつ。

 色んな楽器の中でも、特に物理的な法則から理解しやすいのが打楽器ではないかと思います。異論は認めます。聞き流しますけど。

 たとえば、100円玉を地面に落とす時。
 地面から1mmの高さから落とすのと、1m70cmの高さから地面に落とすのでは、音の鳴りが全然違いますよね。きっと、高いところから落とした方が大きい音が出るはず。

 100円玉と地面の関係を、スティックとドラムの打面に置き換えると、それだけで音量のコントロールができそうな気がしますねっ!(かなり乱暴なたとえ話です)

 ちなみにぼくは、高校の物理で27点以上をとったことがありません。えっへん!

個人的マイナースケールの覚え方

ナチュラルマイナースケールは、7度と8度(root)が全音関係なので、なんか解決感がない。

なので7度を半音上げて、7度と8度(root)を無理やり半音関係にして解決感を出してみた。それがハーモニックマイナースケール。

でも今度は、6度と7度の間が1.5音空いてしまった。で、6度を半音上げたら、全体の全音・半音関係のバランスがよくなった。それがメロディックマイナースケール。

という思考回路を経ることにより、3つのマイナースケールを覚えることができました。ありがとうございます。
響き的に好きなのはハーモニックマイナースケールです。